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改めて「双翼の独奏歌」を紐解いてみる。

筆者は「双翼の独奏歌」という楽曲を心底愛している。

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https://youtu.be/F9JtHYbTlVQ

 

この楽曲をデレステMVで初めて視聴した時、号泣して元々追いかけていたコンテンツを切る覚悟をしてデレマスについていくと決めた程に一目惚れしている。

そんな楽曲を約二週間前の7thツアー大阪にて初披露を目の当たりにし、言い表せない程感極まり、ようやくほとぼりも冷めてきたので今回は改めてこの楽曲を紐解き、素晴らしさを再確認しようと思う。

イベントコミュ要素は考慮していません。

なるべく楽曲そのものを噛み砕いた記事となります。

 

 

赤字…蘭子

青字…飛鳥

 

歌い出し

 

覚醒(めざめ)た運命が廻る
孤独な絶唱(こえ)は響きあう
音樂(ミュズィカ)――夢幻(ユメ)に至る言霊(ことば)
今放つ、“双翼の独奏歌”

 

考察

 

アリア…聖譚曲に含まれる叙情的な曲。


時系列にして1。いわゆるプロローグとなる。

ここから二人の物語は始まる。
何処かで蘭子と飛鳥がそれぞれ「夢幻(ユメ)」へと到達する為、「言霊(ことば)」「音樂(ミュズィカ)」に込めて歌っており、「孤独な絶唱(コエ)」とあるように一人で必死に歌っている印象が強く、ここでは二人がそれぞれ奏でる叙情的な歌という意味合いを持った「双翼の独奏歌」というフレーズ

 

Aメロ

闇夜を彩る華装(ペタル)の色は
揺れ惑(まど)い乍(なが)ら…嗚呼
惹かれ合う

閃光(かがやき)の中で キミは共犯者
ほら、理解(わか)るだろう?
――其処に在る未知の“魂の共鳴”(レゾナンス)

 

考察


華装(ペタル)…花弁
恐らく人間が着飾っていること(もの)を指す。

 

神崎蘭子茨の城の堕天使(RosenburgEngel)であり、茨に覆われた城に君臨する薔薇

夜に花弁を纏った薔薇がフラフラと彷徨い、月に照らされる色が目に浮かび印象的。

そうして二宮飛鳥と出会い、惹かれて行く。

 

閃光…舞台でのライティングや観客の声援


「共犯者」と形容しているのは、一見何を言っているかも分かりにくい歌詞で、激しいこの楽曲自体が"アイドルモノとしては邪道"ということを指し示しており、それを承知の上でタブーを共に犯す仲間だと言うことから。

何度か共にステージに立っていくことで、二人の間にしか感じられない、形容できない概念が生まれ、飛鳥蘭子「理解るだろう?」と問う。

 

Bメロ


雫飾(ラルム)で煌(きらめ)く
楽園(エデン)の理想(イデア)に
導かれ交錯(クロス)する
二つの物語(クロニクル)


雫飾(ラルム)…フランス語で涙


時に涙を流しながら、最高の舞台を夢に見ることもあった二人がプロデューサーの手によって正式に「ダークイルミネイト」と成り、互いの人生を重ねる事になる。

 

サビ


覚醒(めざめ)た運命が廻る
高潔(けだか)き詠唱(こえ)は響きあう
音樂(ミュズィカ)
嗚呼、裁きさえ超越(こ)えて、
奏であう闇の響宴(ファンタジア)

 

考察

 

ダークイルミネイトのライブステージ、堂々開幕といったところか。
裁きを超越という言い回しの解釈に苦労する。
自分らに対する否定的な意見など関係ない、という意味合いか。
絶唱から詠唱に差し替わっている。(単にひとりよがりのガムシャラな立ち振る舞いではなくなったということ?)

 

口上


楽園へ至る禁忌を識(し)った時、
ボクらは偶像世界を往く、咎人となった。

嗚呼…薔薇の堕天使は永久(とこしえ)の焔(ほむら)に十二の翼を灼かれる。

だけど

独り奏でし歌のもと
双つの運命は邂逅し
歯車は廻りだす

漆黒のこの片翼が
白銀のこの片翼が
終焉を渡る“誓いの翼”となる

“双翼の独奏歌”


ライブステージで決して王道とは言えない立ち振る舞いによる反響などを体感した時、二人はアイドル業界を征く変わり種となった事を確信。


十二の翼…12、時計。シンデレラガールへの夢・憧れ
永久の焔…アイドルとして長く出口の見えない苦しみ
神崎蘭子はこれまでアイドルとして苦悩していた事を指す。


歌い出しに放っていた独りでの歌のもとに、歯車が噛み合うように二人は集い、止まっていた時間が動き始める。


片羽根だった二人が一つとなることでこれまでの苦悩を終わりにし、"それ"をスタートラインとすることで「終焉を渡る」

 

歌い出しの双翼の独奏歌とはニュアンスが違う。
この瞬間ようやく二人が奏でる1つの歌としての「双翼の独奏歌」となったのだ。

 

落ちサビ


傷も、痛みも、悲しみも
ボクらの絶唱(コエ)を縛れない

魂(アニマ)――靜寂の地平(テラム)に降臨(お)りる
“双翼の華”

 

考察


そのままの意味。悲しく思う事も傷つく事さえも二人を止めることは出来ない。


静まり返ったステージに降り立つ二人、こと双翼の華(ダークイルミネイト)。

 

ラスサビ


闇よ!我が祈望(いのり)よ、穿て!
果て無き歓声(こえ)のその先へ
栄光(グロリア)――夢幻(ユメ)に至る翼
今放つ、崇高(たけ)き聖譚(オラトリア)

 

考察


聖譚曲…宗教的内容を持つ長い作品の為に作られた曲。

 


二人の願いはこの声援の先にある最高の舞台「夢幻(ユメ)」に到達する為にあるもの。

その為にこの崇高な聖譚曲を解き放つ。

 

 

総括


この楽曲そのものが神崎蘭子二宮飛鳥物語である。

 

そしてデレステMVに出てくる剣、これは「双翼の剣」と呼ばれている。

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開幕時には交差して地に刺さっており、これから交錯する二人の運命を指し示し、武器としてその手に取られる事を待っている。

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そしてサビで引き抜かれその手に握られている。

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二宮飛鳥のカードではアイドルにとって武器同然のマイクを模したりしている。

 

以上の点などから「双翼の独奏歌」とは、

神崎蘭子と二宮飛鳥の物語であり、彼女らの強大な武器となっているもの

と筆者は解釈した。

 

 

 

ところどころ無理を感じるが結構キレイにまとまったと思う。今回はこの辺りで。